北海道にいればよかった

修了式はああ、なんだという感じで終わった。1時間もかからなかったかな。
しかし先生が1人いなくなるのは寂しいもんだね。もう少し学べればいいなと思ってただけに残念。
再来週からまた学校が始まるのでそれまでまったりと過ごそう。



ここからちょっと専門的なお話。
一昨日葛飾区の金町浄水場の水からヨウ素131が210Bq/l検出されたのは周知の通り。
そこでこの量がどれほど危険なのかを1日2l、1年間飲んだ場合で考えてみようと思う。
計算に入る前にここで物理のお勉強。


テレビでシーベルトだのベクレルだのという単語が出てきているけどすべて放射線関連の単位。
シーベルト(単位:Sv)は放射線がヒトに与える影響の度合いでSI単位系ではJ/kg。
これは放射線量グレイ(単位:Gy…SI単位ではJ/kg)に線量係数(単位なし)を乗算したもの。
ベクレル(単位:Bq)は放射能量でSI単位は(s^-1)、つまり1秒間に崩壊する原子核の量。


さあ単位の整理をしたところで計算をしてみよう。
BqをSvに換算する式は(放射能量)×(実効線量係数)。
ヨウ素131の実効線量係数(経口摂取)は2.2*10^-8(Sv/Bq)なのでこれを当てはめると、
210 * 2.2*10^-8 = 4.62*10^-6(Sv/l) = 4.62(μSv/l)。
これはヨウ素131が210Bq/l含まれた水を1l飲んだときに影響を及ぼす度合いで、
簡単に言えば摂取してから排出されるまで1lあたり4.62μSv被曝するという意味。
つまり1日2l摂取するとすると4.62 * 2 = 9.24μSv被曝する計算。
これを1年間飲み続けたとしたら9.24 * 365 = 3372.6(μSv) = 3.3726(mSv)。
人間が1年間に被曝する放射線量が2.4mSv、胃のX線撮影1回で被曝する量が4mSvなので、
実は世間で騒がれているほど害はなかったりする。胃のレントゲン検査1回分よりも少ないぞ。
ただし乳児などは成人よりも影響が出やすいため摂取には注意が必要。
大人は飲んでもほとんど問題のない量だから買い占めを控えて子供達に譲ってあげよう。


実はこの計算をする前に1秒あたりに崩壊するヨウ素131の原子核量の計算とかしてた。
原子核量を求めてもそこからSvに換算できないからまったくのムダ足だったけどね!
今日は1年ぶりに関数電卓が大活躍した日だった。